贅沢な消化試合。

講義を受け終え、Stamford Bridge入りしたのが19時頃。

天王山の戦いを予定してFAが仕組んだ、この土壇場にきてのBluesとMan Uの一戦。

残念ながら、Premier Leagueの優勝が既に決まったことは先に書いたとおりである。今日はいわば消化試合とあいなった。タイトルもかかっていなければ、お互いの順位も確定した、結果はどうでもよい試合である。

ただ、スタジアム最寄のFulham Broadwayに着いたときから普段との雰囲気の違いを感じざるをえなかった。いつもより、多い警官隊、多くのBluesサポの中を、悠然と"Champions! Champions! Champions!"の大合唱で通り抜けるMan Uサポ。

awayであるMan Uサポの入場口にはこのようにずらりと警官隊が並ぶ。
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inconsequentialでありながら、長年に渡りライバル関係にある、イングランド北部と南部の強豪同士の対戦。とりわけ、マッチレースとなった今シーズンは、その加熱度も凄まじい。

ただ、10日後にFA Cup Finalを控えることもあり、メンバーは意図的に落とされていた。Man Uはロナウド、スコールズ、ギグスといった主力を外し、一方のBluesも、元々怪我のために出場が危ぶまれていたドログバ、カルバーリョ、バラック、シェバに加え、今シーズンほぼ全試合フル出場を続けてきたランパードも休養。やむを得ないが、メンバーが揃う、優勝争いのガチンコだったら…、と思ってしまう。

"Blue is the Colour"をBluesサポが熱唱し終え、選手が入ってくる。
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Man Uが優勝を決めた直後の試合。いつもの入場風景とは異なる。普段は両チーム並んでの入場だが、Bluesが両脇に並んで花道を作り、Man Uの優勝を讃える。こんなところにも、イングランドフットボールの粋な一面を見てとることが出来る。

そして、メンバーの寂しさとは裏腹に、お互いのサポは消化試合とは思われない熱狂をみせた。サッカーは、選手と共に、スタジアム、サポ、これらが一体となって成り立つ1つのエンターテイメントである。
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ここ2シーズン、Bluesサポが発し続けた"Champions! Champions! Champions!"のコールを、Man Uサポが、これみよがしに、奪って合唱すれば、Man Uの汚いファウルに対し、Bluesサポからは、"That's why you're champion!"の連呼。お前らはそんな汚いプレーのおかげで、今シーズン優勝できたんだ。要するに負け惜しみなのだが、そんなことはお構いなしだ。今日は、Bluesサポの天敵Graham Paulが主審(W杯で1試合で、1人に対し、3枚のイエローカードを出して国際舞台から締め出された不名誉な方。)だったこともあり、相手サポに向け、主審に向け、普段にも増して禁句が満載だった。「フットボールの英語」という本があるのだが、その中に、「禁句、罵り、悪態」という章が置かれている。Stamford Bridgeで聞かれる言葉は、この短い章で事足りる。

さて、試合の方は、リーグ戦でのホーム不敗記録を、2004年3月20日以来継続中(61)のBluesが、終始Man Uを攻め立て、サッカーのゲームとしても面白いものであった。しかし、最終的な決め手を欠き、結果はスコアスドロー。FA Cup Finalに向け、ドログバの復帰、復調が欠かせないと、改めて感じざるを得ないものであった。

この試合を引分け、ホーム不敗記録を62まで伸ばすという、一応の仕事をしたBluesは、今週末、Premier League最終戦(vs Everton)で、Liverpoolの持つホーム不敗最長記録(63:1978年-1981年)に挑む。

(おまけ)
試合中にもかかわらず、なぜか背番号のないJコール。
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  by gentlemandinner | 2007-05-09 22:52 | football

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