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End of Term Dinner。

今週でLL.M.の授業が全て終了する。

仲良くなったドイツ人留学生から、「学期の最後に集まってディナーをしない?」というお誘いを貰ったので、出掛けることにした。ドイツ人は、真面目で几帳面というイメージが私の中では強いのだが、彼女もまさしく、そんな人。そして、強烈なリーダーシップを発揮する、というわけでもないのだが、控えめで、かつ、他人に気を遣いつつ、それとなく、人を纏めていくことのできる、そんな魅力的な人である。

さて、出向いたRussel Sq.近くのイタリア料理店には、オープンテラスの席に総勢35人が集まった。このコースは、授業の場所も様々なため、選択している科目が異なれば、日常出会う機会もない。ファイナンス科目を専攻している私の場合、知財科目やメディア関係などを専攻している方とは全く会うことがない。そんなわけで、LL.M.の終盤でありながら、今日も、初対面の出会いが多かった。

35名の構成は、イタリアからの留学生が、最大で5,6名、USが2,3名、あとは各1名といった様相。勿論、ドイツ、イタリア、ポルトガル、ロシア、ルーマニア、エストニア等のヨーロッパ諸国からの留学生が多いのだが、カナダ、ブラジル、チリ等のアメリカ大陸、ナイジェリア、南ア等のアフリカ諸国、ヨルダン等ミドル・イーストと、世界各国の法曹(またはその卵)が顔を揃える。ちなみに、東アジアは、どういうわけだか、私1人だった。

「俺、今日誕生日なんだ。」

と言いながら、

「酒が飲めない。(宗教上の理由。)」

という、ヨルダンからの留学生の周りで、

「お前のために乾杯してやる。」

と、陽気なイタリア人、チリ人、ブラジル人らと、赤ワインで乾杯して始まったディナーは、深夜まで続いた。「うちの国は、パブリック・ローとプライベート・ローで法体系が違って分かりにくい。」と真剣に語る、ケベックから来たカナダ人の話に耳を傾けつつ、「働くのはミラノが良いけど、女性はローマが良い♪」という陽気なイタリア人の話にも、しっかり、センサーを傾け、「どこでもいいからこっちに残りたい。稼いで帰るんだ!」というチリ人の話に、貨幣価値の違いを改めて感じる。いつもながら、興味深い話が多い。

そして、強くもないが、酒の席はやはり大好きだ。

一方で、もうすぐこのコースも終ると思うと、寂しい感じもある。1年はとても短い。やはり日本という国は遠い。興味はとてもあるけど、行ったことがあるという者は、ほとんどいない。ヨーロッパの留学生達は、LL.M.が終了して国に帰っても、またお互いに会う機会が十分あるだろうが、遠い国から来ている者はどうだろう。Keep in touch!!なんて言いながらも、この中の何人と、連絡を取り合ったり、再会したりできるだろうか…。

  by gentlemandinner | 2007-06-06 22:37 | LL.M.

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