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Anfieldを超えた夜。          -42-

ここ4年、CL準決勝での3度目の同じ顔合わせ。過去2度は、Redsの伝統の前に敗退。3度目の正直を期待するStamford Bridgeは、Kick Offの随分前から異常なまでの熱気に包まれていた。
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試合開始直前のビジタースタンドからは、AnfieldのKopさながらに"You'll Never Walk Alone"が聴こえてくる。
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両キャプテンが互いの健闘を誓う。敵将のGerrardは相手ながら大好きな選手であるが、今日ばかりは静かにしておいて欲しい。
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お母様を亡くされて1週間。Super FrankがBridgeに戻ってきた。"Super Frank"の大声援に応える姿に既にじーんときてしまう。
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彼の一挙手一投足に注目が集まり、何度となく、"Super Frank"の大合唱が沸き起こる。
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そして、先日の両雄の言い争いを思い出させる同じ位置でのFK。今日は、DrogbaがBallackに託した。
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そして期待したシーンは33分にDrogbaが作ってくれた。Kalouの切れ込んでの強烈なシュートをReinaが防ぎきれず、Drogbaが豪快に蹴り込み、Bridgeは揺れた。

後半。このまま押し切って欲しいとのスタンドの願いと共に始まる。
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後のないRedsの猛攻は、Torresの得点に繋がる。Liverpoolがこの場所で決めた実に841分ぶりの得点である。Torresは敵ながら良い選手だと認めざるを得ない。とかく適応に時間がかかるFWというポジションで、Premierへの移籍の最初のシーズンでこれだけの得点を決めてきた選手は過去にもそういないだろう。
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その後は膠着したままタイムアップ。昨年と同様、両雄のMoscowを目指す戦いは、どしゃぶりの中、延長戦に突入する。
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そして、ドラマは、その前半に次々と起きた。Essienの実に豪快なゴールが、不可解なジャッジで消され、Bridgeは怒声に包まれるも、その直後に与えられたPKによって、一瞬にして歓喜に変わる。

固唾を呑んで見守る先には、Frankがいる。周りからは"Should be Ballack!"(=Ballackが蹴るべきだ。)なんて声も聞かれるが、この場面で、この大役は、この男に文句なく任せたい。劇的ですらある。
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自ら母のために巻いた喪章を外し、コーナーに捧げてキスをし、涙を流したFrank。そんな彼のもとに、彼の気持ちが痛いほど解る仲間が次々と集まってくる。
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再び、"Super Frank! Super! Super Frank! Super! Super Frank! Super Frank Lampard!"に包まれるBridge。

そして続けざまに、Redsサポの願いを打ち砕くゴールが生まれる。French Footballのエリートながら、Drogbaとクラブへのリスペクトを大切にしてきたAnelka。彼から渡ったボールが、そのDrogbaによってゴールに蹴り込まれる。

Babelの意地の一発により、再び祈るような気持ちで見守らざるを得なくなるが、今日のBridgeでは、これまで数々の神がかり的な奇跡を起こしてきたLiverpoolも、力尽きることとなる。

クラブ創設以来100年余り。ついに、ヨーロッパの頂点を目指す舞台に立つ。
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歓喜に沸くイレブンから離れて、1人で最後まで、詰め掛けたサポーターに感謝の気持ちを示して歩くFrankの姿があった。どこか寂しそうな姿が印象的だった。
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Chelsea: Cech, Essien, Carvalho, Terry, Ashley Cole, Joe Cole (Anelka 91), Ballack, Makelele, Lampard (Shevchenko 119), Kalou (Malouda 70), Drogba.
Subs Not Used: Cudicini, Obi, Alex, Belletti.
Goals: Drogba 33, Lampard 98 pen, Drogba 105.

Liverpool: Reina, Arbeloa, Carragher, Skrtel (Hyypia 22), Riise, Kuyt, Alonso, Mascherano, Benayoun (Pennant 78), Gerrard, Torres (Babel 99).
Subs Not Used: Itandje, Finnan, Crouch, Lucas.
Booked: Alonso, Arbeloa.

Venue: Stamford Bridge
Att: 38,900
Ref: Roberto Rosetti (Italy).
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  by gentlemandinner | 2008-04-30 23:51 | football

Tribute to Pat Lampard。          -41-

Wigan戦のまさかのドローで諦めかけたPremierのタイトルも、Man Uの躓きのため、未だに混沌としている。

今日は、Bluesが勝てば勝ち点で並び、逆に、Man Uが勝てば、事実上優勝が決まる大一番の直接対決である。昨年は消化試合になってしまったこのカードも、今季は願ってもない舞台が整っていた。
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その大事な一戦のsquadにLampardの名前がない。一昨日の木曜日、お母様が亡くなったそうだ。チームは、彼とそのファミリーに最大限のサポートをし、彼の意思を尊重する声明を公式に出していた。

この春一番の暖かい晴天の土曜日、Stamford Bridgeは、Lampardのファミリーに捧げる大きな1勝を手にするために、特別な空気に包まれていたような気がする。
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試合開始前から、サポーターが、御馴染みの"Super Frank! Super! Super Frank! Super! Super Frank! Super Frank Lampard!"を連呼すれば、開始早々からBluesはMan Uを圧倒する。
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Premierで80試合連続して負けのないStamford Bridge。Unitedですらここでは2002年3月以来1点も記録していない。しかし、そんな記録上の強さはともかく、ここ最近のゲーム運びからして、首位Man Uを相手に終始攻め続ける展開をみせるとは、予想していなかった。

たまにあるMan Uの攻めも、現在世界最高のGKであろうCechや、相変わらず類稀な戦術眼で攻撃を摘み取るCarvalhoを中心に、危なげなく対処していた前半。
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そして、こういう試合で決めてくれるのは、ゲルマン魂の塊のような男Ballack。相変わらず、ここ一番の強さは素晴らしいものがある。
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Drogbaのクロスを頭でねじ込み、雄叫びをあげたこの男の姿に痺れる。選手たちはPat Lampardの名前が記された8番のユニフォームを掲げ、サポたちは"Super Frank!"を連呼する。

このまま圧倒して欲しいというBridgeの願い通りにはいかなかったが、それも、何かの演出だったのだろうか。後半早々、Carvalhoの珍しく不用意なバックパスをRooneyに拾われ、同点ゴールを許してしまう。

その後、好機を作りつつも、とにかく早い試合展開に時間があっという間に流れ、これで終わりかという空気が流れもするが、今日のBluesはいつもと違う。何かにとりつかれたかのようにゴールを目指す。
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Man Uゴール前での絶好の場所でのFKを前に、「俺が蹴る。」と争うDrogbaとBallack。Drogbaは、今夏の移籍が確実と言われ、最近のpoorなパフォーマンスのために、サポからは"Micheal Ballack!"の声援が上がる。ちょっと残念なシーンではあったが、それも今日の勝ちに執着する両雄の意気込みだったと解釈したい。
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そして、今日のTribute to Pat LampardのBridgeの雰囲気は、審判までもtributeしたい気分にさせたのだろうか。後半残りわずかというところで、controversialなPKが捧げられた。

こういうときは場数の違い。先日のCamp Nouで雰囲気に呑まれた相手のエースとの違いを見せつけ、きっちりと決めたBallack。
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これには、ついさっき口論していたDrogbaも駆け寄り、労う。
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Stamford Bridgeは揺れに揺れた。この興奮はたまらない。いつも隣で熱く騒いでいる兄ちゃん達とがっちりとハグ。"Michael Ballack!"の連呼に続いて、再びBridgeはこのチャントに包まれた。

Super Frank! Super!
Super Frank! Super!
Super Frank! Super Frank Lampard!

思わず目に熱いものが感じられるひと時だった。

Pat Lampardのご冥福をお祈りしたい。

そして、Frankの元気な姿をここで見たいと思う。
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Chelsea: Cech, Ferreira (Anelka 66), Carvalho, Terry, Ashley Cole, Ballack, Obi, Essien, Kalou (Shevchenko 81), Drogba, Joe Cole (Makelele 87).
Subs Not Used: Cudicini, Belletti.
Booked: Ballack, Obi, Drogba.
Goals: Ballack 45, 86 pen.

Man Utd: Van der Sar, Brown, Ferdinand, Vidic (Hargreaves 14), Silvestre, Fletcher, Carrick, Anderson (O'Shea 65), Nani, Rooney (Ronaldo 63), Giggs.
Subs Not Used: Kuszczak, Tevez.
Booked: Brown, Van der Sar, Ferdinand, Hargreaves.
Goals: Rooney 57.

Venue: Stamford Bridge
Att: 41,828
Ref: Alan Wiley (Staffordshire).
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  by gentlemandinner | 2008-04-26 23:29 | football

フォアグラ仕込み中!?

久々に家で過ごす日。部屋とYシャツと私。週末不在続きで溜まりに溜まったYシャツにアイロンをかけたりして時間が過ぎていく。少なくとも腕前は、一枚数ポンド払って返ってくる、よれっとしたものよりは上回っていると思う、我ながら。

思えば、久しぶりの休肝日。この街に住むようになって、とにかく酒量が増えた。元々は多分弱い。うちの家系は、母方が酒豪で、父方がダメ。母親は私が中学のときに大病して以来控えているが、兄貴は一升瓶を抱えて飲んでいる性質。父は接待の多いいわゆる猛烈サラリーマンをしていたせいか、仕事で鍛えられて何とかなってきたクチ。そしてそれを受け継いでしまった私。

そんな私がビールならパイントで、ワインならボトルでといった具合に空けていくようになってしまった。

それもこれも、この街の環境か。ようやく少し晴れ間が見え、暖かくなったと思いきや、夕方事務所をでれば、あちらこちらで人だかりができて飲んでいる。正直外で飲むには些か寒いし、何も食べずに立って飲むパブクロール(食事の前にパブを何軒も梯子して飲むというもの…。)の文化には未だに馴染めないのだが。

何と言っても、エール、スコッチのシングルモルト、ワイン、シャンパン。とにかく美味い酒が溢れている。そして、それを良く知っている仲間がいる。話題豊富な仲間と飲んでいると自然に時が流れていく。学生時代のまずい酒にまみれた下地も懐かしいが、豊かな時間の中で味わう美味しい酒はまた違った味わいがある。

この街の貧困な食生活で一旦ベスト体重に戻った体も、またあらぬところにつまめてしまうものができている…。
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  by gentlemandinner | 2008-04-25 23:45 | london life

暖かな春の日差し。 in Vienna

予約しておいたコンサートの時間まで、ふらふらと街を散策する。
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日が差せばぽかぽかと暖かい。春らしい明るい日差しが何とも嬉しい。長らくLondonに住んでいると、日の光とか、広い青空とか、それだけでも大陸の方に足を運ぶ意味があると感じられてしまうのである。
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トラムに乗って旧市街を一周してみることにした。議会や市庁舎、大学といった立派な建物が並び、緑が多い。道が広くて、白っぽい建物が多く、どこかParisに似た雰囲気である。
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そして、昼前のコンサートは学友協会で聴く。
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このホールはウィーンフィルが本拠として活動し、毎年New Yearのコンサートを行う場所として知られている。黄金のホールとして知られるメインの場所は、立ち入った瞬間に感嘆してしまう。こういう素晴らしい場所で素敵な音楽を聴ける機会は、一生に1度か2度しかないかもしれない。
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今回はウィーンフィルではなく、Orchesterverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wienの公演。「学友協会の運営会社のオーケストラ」という意味になると思うのだが(多分…。)、どんなオケなのだろう。

曲目は、MozartのKonzert für Klavier und Orchester C-Dur, KV 467とBrucknerのSymphonie Nr. 7 E-Dur。とりわけ、Ingolf Wunder氏のピアノが素晴らしいものだった。1985年生まれの若干22歳の若者は、右手と左手で同時に2の主旋律を弾きこなし、両の手に遜色がない。まるで2台のピアノがあるかのように聞こえてくるから不思議だ。技術だけでないというのも音楽であろうが、この華やかな曲に相応しい演奏をしてくれたように感じた。アンコールの独奏では、オケのメンバーが熱い視線を送っていたことからしても、彼の実力って相当のものなのかもしれない。良いなって感じるときって、お客さんの反応も、オケ自体の雰囲気もどこか違うものである。

昼間からシャンパンを飲んで音楽を聴いて、心地良く気だるい。ホールを離れて、今度はハプスブルグ家の離宮、シェーンブルン宮殿を訪れることにした。
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夏にはもっと花が咲き乱れ、華やかさが増すのであろう。広大な庭園の中にある巨大な宮殿は、ハプスブルグ家の栄華を想像させてくれた。
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  by gentlemandinner | 2008-04-20 23:15 | travel

音楽の都。 in Vienna

いつもながらに旅の始まりは夜明け前。呼んでおいたキャブがやってきたのが朝4時過ぎ。昨晩の美味しかったワインも、いささかけだるい。

そして、このキャブの予約もこの街ならではというか…。通常、うちからPaddingtonの駅(Heathroawに向う電車が出る駅。)までは15分もあれば行くところ、朝が早いので念のため確認してみたら、4,50分みているという。

理由は、朝が早くてお宅の近辺に車がいるか怪しいからという。

何のための予約なんだい?という疑問は持ちつつも、あーだこーだ言っても始まらない。結局は、自己責任ということか。

そうしてやってきた音楽の都。抜けきらない酒の臭いとマッチしない街の明るい雰囲気に大いに反省しつつ、とりあえずホテルに荷物を置き、ふらふらと街の散策を始める。

ハプスブルグ家の墓所が地下にあるカプツィーナ教会にやってくる。
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フランツ1世の后マリア・テレジアの棺が一際豪華に据え置かれていたり…。
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エリーザベトが、その夫であり実質的な最後のオーストリア皇帝であったヨーゼフ1世の隣で安らかに眠っていたり。
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高校生くらいのときの世界史の記憶が蘇らんでもない。

ハプスブルグ家の歴史に何となく触れたあとは、どっぷりとオーストリア料理を頂く。
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Londonから行けば何でも美味しいと思えるのが、ある意味素敵である。カツレツとパプリカたっぷりのスープは、中東欧でよく見かけるものながら、旨い。

お腹が満たされた後には、旧市街の中心に位置するシュテファン寺院を見学する。モザイクの屋根が独特の外観を呈している。
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寺院から西南に人の流れに従ってやってきたのは栄華を極めたハプスブルグ家の王宮。イギリスにはいまだに訪れない春が、この街にはやって来ている。この季節独特の清々しい気分にさせてくれる。
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散歩もほどほどに王宮傍のDemelでザッハトルテを頂く。エリーザベトもお気に入りだったという老舗のカフェである。ここのザッハトルテはLondonではなかなか味わえない繊細な甘味だった。
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旧市街の散策はそこそこに、一旦ホテルに戻り、ちょっとだけお洒落をして、再び旧市街に戻ってくる。何を隠そう、今回は音楽が一番の目的である。昨晩そんな話をして、笑われてしまったが、やむを得まい。footballを見に大陸に飛ぶ、なんてことは何度もしたが、音楽を聴きに旅をするなんてことは、半年ほど前の自分には想像だにしなかったことである。

何はともあれ、国立歌劇場。
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一月前にこの劇場の公式ウェブサイトを眺めたときには、完売だったチケットも、度々チェックしていればリリースされてくるものである。ほんの一週間前に出てきた数少ないチケットを押さえ、今回のオペラ鑑賞と相成った。多少の労力さえ使えば、何とかなってしまうのがよいところだ。

そして、この劇場は一度足を踏み入れると優雅な気分にさせてくれる。
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演目はLa Traviata。ウィーンフィル(正確には、Wiener Staatsoper Orchesterであり、Wiener Philharmoniker そのものではない。)の奏でる音楽と、シンプルでクラシカルな舞台が、私を素直に感動させてくれたような気がした。
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  by gentlemandinner | 2008-04-19 23:28 | travel

酒と音楽。

ワインの飲み比べをテーマにしたホームパーティに呼んで頂いた。同じ品種の葡萄を用い、別の産地でできたワインを飲み比べてみようというもの。主として、France産と、California、NZ、South Africaなどの産地のものとを比較する。例えば、白ならSauvignon BlancをLoire, Sancerreのもの1本、NZ産のもの1本。赤なら、Pinot NoirをBourgogneから1本、Californiaから1本という具合。値段は前者の方が高いのが一般的であるが、その味の違いが果たして見極められるか、という趣旨である。

酒好きの面々は、何かと酒を飲む理由を作るのが上手い。

割り振られたワインを各々1本ずつ持ち寄り、集まったワインとシャンパンのボトルは計12本。1人1本消費することが当然の前提になっている酒飲みの集まりだ。Margauxとチリ産のCabernet Sauvignonは、皆が正解だったり、California産のPinot Noirに全員が欺かれたり、酔っ払って味の違いが分からなくなったり。

「こっちの方が香りがー…。」とか、「味の深みはー…。」とか、皆ワインが好きで、ついつい真剣になるから面白い。

結局、「ワインは奥が深い。またやりましょう。」という結論に至る…。

そして、平日にかかわらず、美味しい食事と自らのピアノ生演奏を用意して、迎えてくださった家主のホスピタリティには、いつもながら頭が下がる。芸があるというのは何とも羨ましいことである。会の中でも出た話であるが、酒と音楽は心地良く、誰もが好きなものであろう。どこのオペラハウスや、音楽ホールに行っても、公演前とインターバルにはワインとシャンパンが相場と決まっている。

この2つが一緒になると、自然と優雅な気分に浸れるから不思議なものである。
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  by gentlemandinner | 2008-04-18 23:21 | london life

日本人的プレゼン。

どちらかと言えば苦手である。そして、勿論例外もあり、俺はそんなことない、と反論したい人もいるだろうが、日本の弁護士は概してプレゼンが下手であると思う。口頭主義の建前はともかく、書面中心で行われる裁判のせいか、あるいは、伝統的にビジネス・デベロップメント的なセミナーを開いたりする機会が少なかったせいか、イメージに反して、プレゼン能力が低いように感じる。

元々感じていたことだが、それは、渡英してから、語学研修中のトレーニングやら、所内でのセミナーやら、折に触れ感じてきたことである。こちらのロイヤーは所内でも外向けでも、頻繁にプレゼンの機会を設けており、そして一般に見栄えのするプレゼンをしている人が多い。

今日は、テーマが自分の関心分野だったこともあり、夕方から外部のセミナーに出掛けてきた。そして、スピーカーが海外経験も豊富な日本の要職に就いておられる方であったため(弁護士ではない。)、外人相手にどんなプレゼンをするのかな、といった興味もあった。

が、プレゼンの中身や、質問の捌き方はともかく、些か失望感のあるプレゼンだった。スピーカーの方が、挨拶を終えて、座って原稿を読み始めたとき、一部から失笑のようなものが漏れたと感じたのだが、気のせいではないだろう。座って原稿を読む、というやり方は、恐らくイギリス人的プレゼンではあり得ない。勿論、プレゼンの中身、ストラクチャは大切なものであるが、同じようにデリバリーというものにも意味がある。座って原稿を読むというのは、聴かせるという意味において、それを放棄するようなやり方であろうし、何しろ格好悪い。

身振り、手振り、笑い、こちらのプレゼンのやり方には見習うべきものが多い。

自戒をこめて…。
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  by gentlemandinner | 2008-04-16 22:12 | City Life

Chelsea 1-1 Wigan          -40-

今シーズン何度も見たような試合だった。
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前半、戦力的に劣る相手を前に、全くやる気の感じられない選手達の動き。走らない、意思疎通がない、いい加減。

ハーフタイムの笛と同時に、ブーイングが沸き起こり、サブにまわっていたJoeを出せと言わんばかりのチャントが始まる。

後半、Joeを入れて、活気の戻ったBluesは一点をもぎ取るも、また停滞。

決定機は何度もあったのに、追加点が遠く、前線で不満をぶつけ合うシーンが目立つ。

EvertonのCahillにやられ、SpursのKeaneにやられた嫌なシーンが思い浮かび、嫌な感じはしていたのだが…。

ロスタイムでの同点ゴール。

選手達は、高い給料を貰い過ぎて、必死さが欠けているのだろうか。毎試合スタジアムに足を運び、熱い声援を送っているサポに失礼な試合だったと思う。

来週に大一番を控えているとはいえ、監督も選手も、Man Uとの直接対決まで、ベストのメンバーで、必死で戦い抜く姿勢をみせるべきではなかっただろうか。

失礼ながら、Wigan相手に、こんな試合で、今季のPremierが事実上終ってしまったのが残念でならない。
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Chelsea: Cech, Belletti, Alex, Terry, Bridge, Ballack, Essien, Obi (Shevchenko 90), Kalou, Anelka, Malouda (Joe Cole 46).
Subs Not Used: Hilario, Pizarro, Wright-Phillips.
Goals: Essien 55.

Wigan: Kirkland, Melchiot, Scharner, Boyce, Kilbane, Valencia, Skoko (Koumas 56), Palacios, Taylor (King 79), Heskey, Bent (Sibierski 64).
Subs Not Used: Pollitt, Brown.
Booked: Koumas, Valencia.
Goals: Heskey 90.

Venue: Stamford Bridge
Att: 40,487
Ref: Andre Marriner (W Midlands).
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  by gentlemandinner | 2008-04-14 22:33 | football

31から32。

31から32という、何の節目にもならない誕生日ともなると、正直あまり感慨もない。「今年は**をする!」なんて抱負もないし、考えようとすらしていない…。親からは、「そろそろ、30数歳でしたっけ?」なんてメールが届き、「『数』歳」というところに、思わず苦笑いをしてしまった。

そういえば去年は何をしていたっけ、と手帳をめくって見ると、案の定、普通に友達と飲んだくれていたようであるし、それも、誕生日だから集まってくれた、というでもなく、ただよくある日常の食事といった具合だった記憶。敢えて申告するまでもないので、静かに31歳を迎えた覚えがある。

今年は、ふと友人から舞い込んできた、友人とそのボスのお誘いにより、ゴルフをすることになっていた。自分の父親とまではいかないが、随分歳の離れた方々とのお付き合いも、この街に住むようになってから機会が増えたものである。

ハーフを回ったあたりで、クラブのマネージャーの方から、声を掛けられ、「○×さんから『皆さんにドリンクのサービスしてください。』って言われていますので後でどうぞ。」と聞かされる。そういえばつい先日、仲間の送別会をした際に、たまたま4月生まれが多くて、誕生日に何をしているか、なんて話をしたっけ。予期せぬ友人の心遣いが嬉しい。

白状すると、私自身は、古くから仲の良い友人らの誕生日ですらあまり覚えていないし、こういう気の利いたことってできない性質である。この週末は、また別の友人らの集まりにも参加したが、そこでも、「誕生日だったよね?」なんて言ってシャンパンをくれたりと、ほんのり心の温まるサプライズがあったりもして、何の感慨もなかったはずの32歳の到来が、思いがけず、色んな人に囲まれることになって、やっぱり誕生日って捨てたもんじゃない!?なんて思うことになった。
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  by gentlemandinner | 2008-04-12 22:37 | london life

The Sleeping Beauty。

再びバレエの公演を鑑賞する。つい半年前には敷居の高かったRoyal Opera Houseも、いつの間にか通い慣れた場所となってしまった。雑食的に観に来ているとそろそろ飽きが来ても良さそうなものなのだが、そうでもないところを見ると、結構気に入っているのだろう。特に、このバレエというもの、意外とはまった感じがする。

1つは、舞台の洗練された雰囲気が好きなのだと思う。舞台設定は時代にあったクラシカルな雰囲気であり、衣装はどこかのお城に飾ってあるような美しいものである。バレエを観たことがなかったときには、「タイツで踊っている。」というイメージしかなかったのだが、必ずしもそうでもない。本格的に踊りを魅せる場面では、上はきちんとした衣装で下はタイツ、というアンバランスな井出達であることが多いが、女性はドレスを纏い、男性もきちんと下まである衣装を身に着けているのがむしろ普通かもしれない。

いま1つは、バレエの踊りは、人間の筋肉の柔らかさと力強さが実によく表れていて、素晴らしいと思えることだろうか。女性ソリストのしなやかな体の運びは素直に美しいと思えるし、そして、そのしなやかな動きは、強靭な筋肉に支えられたものであろう。一方、男の体には本来興味はないのだが、男性ソリストのスケールの大きな踊りは、それはそれで女性の踊りとは違った凄みが感じられるのである。

もう1つは、やはりオケの演奏だろう。美しい舞台と踊りを支えているのは、舞台下から聴こえてくる生のオーケストラの音である。耳障りのよい自然な音色が良い気持ちにさせてくれるのである。

多分、どれか1つの要素が欠けていたら、この芸術は全然違ったものになっていただろう。視覚にも聴覚にも優しい、そんなところが魅力なのだと感じる。
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  by gentlemandinner | 2008-04-10 23:23 | london life

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE