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マルタバスでの島巡り。 in Malta

Maltaでの足は、レンタカーがベストだろうが、国際免許はとうに期限切れのため、専らバスということになる。この島のバスはVallettaのターミナルを中心に広がっているので、基本的にはこのターミナルと目的地を行ったり来たりすればよい。単純明快である。

当のバスは、だいぶ年季の入ったものが多く、カラーリングも可愛らしい。
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ドアは開けたまま走るのが基本であり、降車したい乗客は、天井に張り巡らされた紐を引っ張ることによって運転手付近の鈴を鳴らし、その意思を運転手に知らせる。これがマルタバスの特徴だ。

そんなマルタバスで、まずやってきたのは、Blue Grotto(青の洞窟)というところ。お借りしているガイドブックにラインマーカーが引かれてあったために、目に留まり、とりあえず行ってみようと思い立ったというわけである。
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すさまじい海風が吹き荒れていて、波が高い。MaltaはSiciliaの南、地中海のど真ん中に位置する小さな島で、風を遮ってくれる山もない。海上を風が自由に通り過ぎていくのだろう。そんな自然の強い力を感じられる場所であった。

波が高く、遊覧船を出せる状態ではないらしい。残念ではあったが、形容し難い綺麗な海の色に、しばし見とれて時間を過ごす。
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ちなみに、この辺りには観光客向けのレストランが幾つかあり、Fish & Chipsを出しているような店も見られ、げんなりしないでもない。余談であるが、Maltaは過去に英国統治下に置かれていた時代があり、それを感じさせてくれるものが、Fish & Chips以外にもある。左斜線の車道、歩行者絶対優先の横断歩道、そして、英語がほぼ間違いなく通用する。

続いて、Blue Grottoの近くの遺跡に足を運ぶ。Hagar QimとMnajdraの巨石神殿である。
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Maltaには、先史時代のこうした巨石神殿が数多く発掘されており、それらの一群は、UNESCOの世界遺産に登録されている。

強風に煽られつつ、神殿の周りの散策を終え、Vallettaに戻る。どこかに行こうにも一旦Vallettaのバスターミナルに戻って乗り換えるのが基本というわけである。腹ごしらえをしてVallettaの街を観光しようとも思っていたのだが、現地の人からMdinaという街が古くて素敵だ、という情報を得たので、そちらに向かう。
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かつてはVallettaに先立って首都が置かれ、幾つもの貴族の館が建ち並び、マルタ騎士団の団員達が闊歩したという。現在は、その頃から時間が止まってしまったかのように、静かにひっそりとしている、小さな古都である。
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大聖堂は、天井一面にフレスコ画が描かれ、深い赤色のベールがかかり、何とも言えない厳かな雰囲気であった。左右に2つの鐘楼を持つのがこの島のカテドラルの特徴である。島内のあらゆる街に同じような形をしたカテドラルが見受けられた。
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そして、この街に限らず、家の壁などにふとこうしたものが頻繁に見受けられ、この国が敬虔なクリスチャンの国であることを教えてくれる。
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隣町のRabatで地下墓地などを訪ね、Vallettaに戻ることにした。そして、日が傾き始めたVallettaの街の海沿いを歩き始める。
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入り江の対岸のSliemaの街の方は、古い建造物と近代的な建物が入り混じってしまっており、残念である。欧米の資本はこうした土地を安いうちに買い上げ、欧米人向けにリゾートを作っているのだろう。
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日の暮れた街をとぼとぼ歩き、今日の観光を終えた。
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明日の予定はまだ白紙…。

  by gentlemandinner | 2008-01-05 23:52 | travel

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