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休講。

ロンドン大学のLL.M.では、とりわけ、私が取得しようとしているBanking and Financeの学位を得るためのコースでは、ロンドンのメガファームの弁護士が教えにきているため、夜に授業があったり、講師の都合で休講になったりすることがあります。

昨晩、legal aspects of international financeという授業の予習をするべく、大学のwebを眺めてみたところ、講師が仕事でインドにいるために休講になりますとの通達。ちなみに、この科目は、loan、bond等の基本的なfinanceの法律、契約書の条項等から、securitisationやらproject financeやらの若干応用的なことを学ぶ科目です。私が日本で取り組んできた仕事柄、とっつきやすい科目でもあります。

それはさておき、十分な時間ができてしまいました。

ひとまず、そろそろ予習だけでなく、地道に、少しでもこれまで学んだことをまとめていこうと思い立ちます。前に書いた記憶もありますが、USのロースクールと異なり、UKのロースクールでは、一年を通して選択した科目を学び、一年後に試験がやってきますので、一夜漬けという技が使えません。そして、日本人の弁護士にとって、留学先の主流は、やはりUS。それだけに、これが良い面(純粋に助かることは否めません。)も、悪い面(楽をしてしまう。)もあるかと思いますが、先人が積み重ねてきた日本語ノートなんてものもありません。頼るものがないということは、良いことでもあります。特に、私のように利用できるものは、利用したいと思ってしまうタイプの人間には。こんな要領の良さは時として非常に上手くいくときもあれば、それによって失っていることもあることは自覚しています。

そんなわけで、今日はInternational Insolvencyという科目に取り組みました。例えば、一口に「英国の会社」といっても、様々な形があります。英国法に基づいて設立された会社。英国に事業の拠点がある会社。英国に登録のある会社。そして、その「英国の会社」は、「英国外の会社」と取引をし、英国外に支店を持ち、英国外に財産を所有していることもあります。さて、その「英国の会社」が倒産するとしたら、どこの国に管轄があるでしょう、どこの国の法律を適用するでしょう。そんなことを学ぶ科目です。

ということで、本業のLL.M.というカテゴリーがあまりにお粗末な状態でしたので、久しぶりに真面目な話でした。

  by gentlemandinner | 2007-02-01 18:55 | LL.M.

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