シシャ。

Cairoのホテルのラウンジで多くの人が独特の甘い香りのする煙を燻らせていた。これで食中毒になったというガイドブックの体験談などもあり、俄かに信じ難くもあったのだが、Egypt旅行中の体験はコンサバにも回避。Londonに戻った矢先、ちょうどいいタイミングで友人に誘われ、水タバコ初体験と相成った。

その店は、ローズ・クリケット場傍の一角にあった。この近所は、日本人駐在員の多くが居住する閑静な高級住宅地で、周りには他に店らしい店もない。ただ、この店の周りだけに多くのアラブ系の若者たちが集まっている。彼等は店先の狭いテントの下で、肩を寄せ合って煙を燻らせ、のんびりと談笑したり、得体の知れないゲームに興じている。何ともディープな感じである。

さて、日本では水タバコとして紹介されているものであるが、色々な呼び方があるようだ。この店では、アラビア語で「シシャ」と呼ばれていた。昔、理科の実験で使ったフラスコのようなビンの上に、葉っぱの入った容器を差す。葉っぱの入ったその容器の上にはアルミホイルで覆いがしてあり、その上に炭を乗せてタバコの葉っぱを燻す。フラスコ状の容器には水が入れられてあって、その容器から延びた管の先を手に取り、吸い上げる。すると、空気が葉っぱの入った容器を通って、フラスコ内に流れ込み、タバコの葉っぱを通った煙は水の中を通過して、私の喉に入ってくる。

葉っぱは、蜜のようなものと共に固められ、アップルやグレープ、いちごにレモン、様々なフレーバーが付けられているから、普通の葉タバコのような臭いはせず、甘く爽やかな香りがする。しかし、その甘く爽やかな香りとは裏腹に、この水タバコというもの、実は結構きつい上に、1時間近く持つものだから、その間に吸う煙の量は葉タバコ100本分にも相当するなんて話もある。

狭いテントの中を見渡せば、いずれも水タバコ歴の長そうな者たちばかりで、彼らから見れば、いかにも初心者っぽい我々は珍客に映ったのであろう。両隣に座り合わせたグループから声を掛けられた。フレーバーによってタバコの強さ、重さが分かれているようで、我々が初めてだというと、「最初のときは吸いすぎに注意しろよ。」とか、「徐々に重たいフレーバーに変えていけ。」なんてアドバイスをしてくれる。サウジアラビアやイエメンなどアラビア語圏の国の皆さんばかりで、水タバコ歴も10年を超えているといったツワモノたち。確かに自分が吸っていたのと、隣から漂ってくる煙の濃さがだいぶ違っていた。そんなベテランへの道を歩むつもりはさらさらないのだが。

Londonの街角にできた不思議な空間で、ちょっと面白い体験をしたなと、ぼんやりとした頭を抱えて帰宅した。
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  by gentlemandinner | 2008-03-25 23:52 | london life

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