2007年 12月 16日 ( 1 )

 

やり残し。 in Amsterdam

今朝は、早くから行動すると意気込んでいたのだが、なかなか日が昇ってこない。Londonとの経度差はそれほどないにもかかわらず時差はしっかり1時間あるので、より日の出も日の入りも若干遅いのだろう。

チケの現地調達の前に慌しく街中の散策を始める。奥に見えるのは、東京駅のモデルになったともいわれるAmsterdamの中央駅。海に無数の杭を打ち込んで、海の上に建てられているそうだ。
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中央駅から大通りをまっすぐ歩いてくると、ダム広場がある。そこで王宮やら、Londonにもあるタッソー館などをさらっと眺め…。
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ガイドブックに載る見所をピンポイントに押さえるという極めて日本人的な街の歩き方であるが、何しろ週末旅行を土曜の夕方に出発するということにしたので時間がない。

そして、Amsterdamといえば運河である。水のある街並みは、個人的にはとても好きな風景で、運河に沿って歩くのは、この時期とても寒いが気持ちが良い。
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跳ね橋にも両側が上がるもの、片側だけで引き上げるもの、と色々あるようだ。
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このマヘレ橋はひとつの観光スポットのようである。
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1671年に作られたこの橋は現在も残っている数少ない木造の跳ね橋の1つであり、今でも背の高い船の通行時には跳ね上がるそうだ。

水門も至る所に見受けられる。
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美術館めぐりは試合後にするとして、ここで一旦、街の散策を切り上げ、Amsterdam Arenaに向かう。今回の訪問の一番の目的はAjax-PSVというオランダダービー観戦が目的であった。Ajaxといえば、古くはJohan Cruijffに導かれ、1970/1971シーズンから3季連続してChampions Cup(CLの前身)を制し、その後1994/1995シーズンには、Van der Sar、Reiziger、Rijkaard、Davids、Seedorf、Kluivert、Overmarsといった当時のオランダを代表するメンバーを揃えて再びBig Earを掲げた名門中の名門。国内のタイトルを数え出したらきりがない。輝かしい歴史は、その優れた下部組織、トレーニングに支えられていることは有名であるが、残念ながらそこで才能を開花させた選手たちは国外に流出するのが常である。先に名前を挙げたVan der SarはMan U、RijkaartはMilan、DavidsはJuve、SeedorfはReal Madridへとそれぞれ流れ、他にもこのクラブから国外のトップクラブに流出した例は、Bergkamp、Ibrahimovićなどのビッグネームが並ぶ。

一方のPSVもオランダの3強の一角として位置付けられ、Champions Leagueこそ、Hiddinkが率い、Ronald Koemanがキャプテンを務めた1987/1988シーズンのみであるが、とりわけ、1999年以降8シーズンで6回のリーグ制覇してきたオランダを代表するクラブである。しかし、Ajax同様、このクラブもKoeman、Ruud Gullit、Ruud van Nistelrooyといった才能を国外に流出させてきた。

Amsterdamの中心部からメトロで15分から20分くらいのAmsterdam Bijlmer ArenAの駅に、そのArenaは存在する。
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駅を降りると、すぐ目の前に巨大な宇宙船のようなスタジアムが見られる。
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しかし、どうも様子がおかしい。いや、というより、実はメトロに乗ったときから違和感はあった。本来、白と赤のグッズを身につけたそれと分かる人々がいるはずなのに、メトロにはそんな人は見かけられずがらがら。駅を降りても閑散としている。

それでも、呑気な私は、ひとまずこの有名なスタジアムの周りを歩いてみることにした。Arenaのすぐ脇には名門Ajaxの練習場が広がっており、オープンな練習風景が容易に想像できる。プレミアの練習場もこんな風であって欲しいと感じる(プレミアは非公開が原則。)。
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そして、スタジアムを一周してもやはり人は増えてこない。この段階になって時間を間違えたのかと真剣に思い始めるようになり、係員らしき人を見つけて尋ねてみる。

そして唖然…。警察のストのため、危険だからということで、試合はキャンセルされたとのこと…。確かに、エールディビジの熱狂度(=危険度)はヨーロッパでも随一とさえ言われており、まして今日のカードは「危険試合」と位置付けられ、Amsterdamでは夜間での試合開催が禁じられている緊張感のあるゲームではある…。こんなことなら、Londonダービーのチケを現地調達で仕入れてでも見れば良かった…と、恨みつらつらで、街中に引き返すことにした。

それにつけても思うことに、イギリスでもそうだが、こちらの国では「やる」と言ったら、本当にストに突入する。ロイヤルメールしかり(今回は配送業者にも恨みつらつら…。)、そんなに立派に働いているのか、と首を傾げたいところでもあるが、この労働者側の強さが、この素晴らしく緩い労働環境を作り上げてきたのかもしれない、などとぼんやり考えながら、街の中心部に再び戻ってきた。

戻ってきてそろそろ水のある風景にも飽きてきたところであるが、こちらは、水の上に浮かぶコテージ。夏の時期に別荘代わりに使うのであろうか。
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さて、今回Amsterdamでしようと思っていた3つのうち、2つが達成できなくなってしまったが、残りの1つはオランダ美術の鑑賞である。

国立ミュージアムには、レンブラントの作品が、所狭しと並ぶ(本館が大改装中のためだろうか、とても狭い。)。概して風景画、静物画の方が好きなのだが、レンブラントの作品は、斜めから差す光を繊細に、かつコントラストを強めに表現していて、美しく好きである。
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ちなみに、こちらがAmsterdam市内のレンブラントの家である。
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そして、続いて訪れたゴッホ美術館では、その名の美術館である通り、ゴッホの作品が、初期オランダで彼が絵画を始めた頃、パリで学んでいた時代、アルルで「ひまわり」などを描いた頃、サンレミでの療養中の時期という彼の生きた各時代の順に、ずらずらと並んでいた。実は、ゴッホの細かく点を打ったような作品は、私自身はあまり好きな方ではない。だが、これほどまとめて彼の作品を眺めたこともなかったし、初期の陰鬱とした作品は初めてみるものであったし、また、昨年訪れたプロバンスを思い出したりもし、長い時間をこの美術館で過ごした。この2つの美術館巡りは良い時間だったと思う。

美術館を後にして、近くのコンセルトヘボウを外から眺める。ここで、聴きたかったなぁと…。
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そして、再び運河運河運河…。
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駆け足ながら、Amsterdamの街中を歩き回った。疲れ果てて、最後はパブでビールを飲みながら、Arsenal-Chelsea戦を…。やはりこっちを見るべきだったかとまた想う…。Amsterdam Arenaでオランダダービーを見たかった、コンセルトヘボウでコンサートを聴きたかった、水上バスで運河めぐりをしたかった、色々とやり残したことがあって、どこか物足りなさも感じつつ、空港に向かった。
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  by gentlemandinner | 2007-12-16 23:18 | travel

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